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夜会メモ

(行く前)

初日に行ったひとの感想を一生懸命聞きました。
ネタバレを気にしないで見たことも感想も全部話してもらう。
#「実際に見るまではひとから話を聞きたくない」というひとが多いですが(というかそうでないひとを自分以外に知らない)、わたしはあまりそういうことを感じたことがないです。先入観なしの体験と先入観ありの体験はどっちかしか選択できないし等価だと思うのでどっちでもいいのだ。

まず初日に行った同居人にあらすじを聞くと「女の好きなひとはお姉さんと結婚して。女は横領した金で家を買うんだけど、その家は昔旦那が浮気して火事になって沈んで、愛人の生まれ変わりの犬がいる」とか言う。あらすぎるよ。
「犬」が「えものとった、えものとった」と獲物を振り回すところを実演してくれて可愛かった。

しょうがないのでおぎのくんに電話して聞く。
おぎのくんが興奮していて筋をつかみにくい。
とりあえず、浩子さんは「フワフワした女」なのね。
「朱を奪う紫」の場面で、花が枯れているとかの話を熱心にされる。
すごく上質の「芝居」になっているみたいなのでとっても楽しみになりました。

日曜日に家に来たひとたちが、わたしを除いてみんなすでに観ていたので話を聞く。

「ポスターのみゆきさんの首筋に気泡」という話をしてわからないひともいるのだけれどもわたしが観てないので説明しずらそうにしている。ごめんなさい。
途中、その日のキャンセル待ち整理番号をとったという電話がかかってきて、わたしがその権利をかっさらう。
場所をとんかつ屋に移動してさらに話す。
「捨て金を拾う」は意味がわからなくって、最後に「横領」と言われてはじめてわかったというひとがいました。「不動産屋が倒産しなければ残金をどうやって支払う気だったんだろう」という話題が出る。そのあたりを考えないで家買っちゃうあたりがフワフワした女であるところのキャラクターを表してるんだと思う、というようなことをしゃべる。「観てないのによくわかってるみたい」と言われてしまったです。観て来たように…ですね。

(1回目) 2000/11/26

キャンセル待ち
というわけで、あまし詳細かつ冷静に観ていないです。
「捨て金を拾う」は非常にわかりやすい。一日の捨て金が8,383円とか端数なので、1年で358万1321円とかゆう金額を期待したら365万円でぴったりだった※1。それにしても11年って「女」はいくつなのでしょう。
槲の樹が一定のコースだけを歩いていることは観るまで知らなかったので、「それで時計だったり影だったりするのか」と納得。
「朱を奪う紫」では、テーブルの上の花がだんだんしおれていくように見えました(照明の加減かもしれない)。
「犬」が「愛人」になったところはすごく犬そのままでびっくり。
生まれ変わっても性格変わってないんだ。
一瞬妄想が頭をよぎる。妻は夫の浮気と確信しているが、実は夫はそんな妻に疲れて自宅とは別に借りた部屋にひとり犬を飼っている。「そうなんだ」とうなずくしかできない妻に辟易した夫が結局たどりつく安らぎはうなずくこともできない犬だったりとか…。

(1回目と2回目の間)

「朱を奪う紫」がとても気になって検索してたら正解を見つける前に、某小説のパロディのやおい本のタイトルがひっかかる (^^;。京極堂×関口本。朱=関口、紫=京極堂、かなぁ? 濁らすんだから逆?

JKさんとこで「古い帽子はかしわの葉っぱ」というお話を読んで感動する。
なるほろ〜。

※1 毎日ぴったり 1万円を横領していたとゆうことか。いかにも几帳面で細かい「女」のキャラクターにふさわしい。
15年というと18で就職して33。あるいは15で就職して30。
高齢出産ですね>「女」の姉。「あきらめてた」らしいし。きっとキャリアウーマンで旦那さんも優秀なビジネスマンで都会に住んでて家事も分担しているのだ。

(2回目) 2000/11/30

立見 中2階 R列 5番
浩子さんの風邪引いてるシーンは色っぽくてどきどきしちゃいます。
でも今日一番いいなぁ、って思ったのは女が犬の帽子を取り上げるとこ。
表情と手つきがすごく優しくて愛を感じる…。
このあたり、未だに意味がわからないんだけど、じーんとしちゃいます。


(3回目の前)

女とあの人の関係についての話題が面白かったです。 浩子さんのファンにとっては「出さない手紙を書く女」「片思いの相手を廃屋で待つ女」みたいなお話はすごく馴染んでいるもので (^^;。当たり前のように「女とあの人の関係は何もない、すべては女の妄想であり妄執である」という認識をしちゃうみたい。

(3回目) 2000/12/03

2階 B列 25番
入る前に色々しゃべっていたので、けっこう細かい発見が色々とありました。 「朱色の花を抱きしめて」の曲の「小さな頃遊んでたあの歌(丘?)がてがかり 大切な約束はこの花のインクで書いた」という部分がはじめて聴き取れて、それが詩の「あの人にしかわからない言葉で」というあたりにリンクしてるとか。
大切な約束は朱い花のインクで書いた、って不吉な感じと色っぽい感じがあいまってすごくぞくぞくします。
やはりあの人は女の幼馴染みなんでしょうね。というかお姉さんの幼馴染みなのでしょう。
あの人と女の間の「関係」についてはやっぱりなんらかの関係があったんだろうと思いました。「言訳」とか「居直り」とかって関係がないと出て来ない言葉だって思うん。
「一夜の過ち」というほどはかなくはなく、「愛人」と呼べるほど継続的でもない関係があったんじゃないかな。お姉さんもそのことは知ってるんじゃなかろうか。その上でそのことは、お姉さん夫婦にとっては過去のこととして処理されちゃってるのだと思います。
だから「あの人にとっても、いない私」。

それにしても「天使の階段」と「ずっと待ってたのに」「CAP」のみゆきさんは、暴力的なまでにお美しくかつ可愛らしくて毎回涙が出て来ます。
うう、わたし浩子さんのファンなのに。
でも旦那さんがこんな女と浮気したら、そりゃあ妻は旦那さん刺して家に火をつけるくらいのことはするわと思う。可愛くて、離婚を「難しい話」とかゆうくせに頭の回転速そうで、しかも旦那にぞっこんで、なんか愛人が輝かしい分、妻がひたすらみじめな組み合わせです。こういう女性大好きです。愛人のほう (^^;。

(3回目と4回目の間)

こうやって色々深い意味を探って、解釈とか考えることができるのは、本当に面白い芝居だな〜ってつくづく思うのです。
だからこそ、何にもわからないで 1回だけ観ても感動するんだと思う。
Bunkamura カードは今年は外れたけど、解約するのはやめとこうとか思っているわたしなのでした。

(4回目) 2000/12/11

立見席 2階 R列 1番
JKさん、ありがとう〜。
単眼鏡を買ったのでとてもよく見える。上のほうから見下ろす場所なので、ピアノを弾く浩子さんの指がよく見えてうれしいのです。

「朱を奪う紫」からの鏡を覗き込む女の表情をずっと観て、いまさらながらにぞ〜っとする。この時すでに疑いは芽生えていると思うのです。あの人に対する疑いではなく、自分に対する。直後にたたみかけるように「きれいでもきれじゃなくても いいの」とくるので、すごく怖い。

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